サステナビリティが導く輝き　
Swarovski130年の軌跡

1895年、オーストリアで創業したSwarovski。創業者ダニエル・スワロフスキーが精密なクリスタルカット技術を発明し、「誰もが手にできるダイヤモンド」というビジョンを実現しました。Swarovskiはいかにして世界を魅了し続けてきたのでしょうか。

革新的なクリスタル技術の秘訣　
輝きと環境への責任を両立

Swarovskiのクリスタルが卓越した透明度と輝きを誇るのはなぜか。一般的に鉛の量が多いとクリスタルの透明度は上がるものの、近年は酸化鉛の環境や人体への影響が問題視されるようになりました。Swarovskiは創業以来の理念である「責任ある地球市民として行動する」に基づいて環境への負荷が懸念される鉛の使用を減らし、環境基準を満たすことを重視。そうして、独自の技術によって環境や人体への影響を極力抑え、優れた透明度の鉛を含まない高級クリスタルを製造することを実現しているのです。

さらに、クリスタルをカットする際に不可欠な水資源を守るため、Swarovski財団を通じてグローバルな教育プログラム「Swarovski Waterschool（水の学校）」を展開しています。このプログラムでは、水の大切さや私たちの暮らしとのつながりをさまざまな角度から学び、地域社会全体の水に対する意識向上を目指しています。

加えて、Swarovskiは地球温暖化対策に向けて具体的な数値も掲示しています。2019年を基準として、自社が直接排出する温室効果ガス（スコープ1）、電力など間接的に排出する温室効果ガス（スコープ2）の排出量を2030年までに約47％削減する、原材料の調達から販売後の排出までを含むサプライチェーン全体（スコープ3）での排出量を同期間に約28％削減するという意欲的な目標を設定しました。

具体的な取り組みとして、製造拠点の再生可能エネルギーへの切り替えやリサイクル金属の積極的な採用、航空貨物への依存度削減など、企業活動全体で環境負荷低減に努めています。その結果、自社が直接排出する温室効果ガス（スコープ1）とサプライチェーン全体の排出量削減目標（スコープ3）において、想定より7年も早い2023年に目標を達成しているというから驚きです。

サステナビリティへの新たな一歩　
リユースから生まれた新たな輝き

2021年のリブランディング後、製造過程で生まれるクリスタルの破片を再利用した「Swarovski ReCreated™ crystals」を2024年に発表。今季発売されたChroma ドロップピアスと Chroma ペンダントは、従来の製品と同じ高いクオリティを維持しながら、通常の製造方法と比較して天然資源の使用を約40％以上も削減に成功したクリスタルを使用したジュエリーです。ブルー、グリーンのSwarovski ReCreated™ crystalと鮮やかなピンクのクリスタルをリバーシブルで楽しめます。 開発担当者によると「色とりどりなクリスタル破片を分別して溶かし、高い品質基準を満たす美しいクリスタルとして生まれ変わらせることは困難を極める」とのことです。「大量生産を視野に入れて取り組むのは非常に大変でしたが、諦めずに続けた結果、安定した品質でお客さまに届けることができています」と努力が実を結んだことが語られています。

製品が作られる過程全体で人権を尊重するなど、社会的な側面に真摯に向き合っている姿勢にも心を打たれました。「いい生活があってこそ、いい仕事ができる」の考え方を軸に、社員一人ひとりを大切にする企業文化を育んでいることも、Swarovskiが130年もの間、世界中で愛され続けている理由の一つなのかもしれません。広報担当者は「ファッション業界はトレンドの移り変わりが早い業界。Swarovskiはトレンドやファッションを大切にしながらも、創業当時から変わらない環境への配慮、人への感謝といった価値観を両立させ、新しい時代のラグジュアリーブランドとして存在することを目指しています」と力強く話してくれました。

ファッション業界の最前線で、常に新しい分野への挑戦を続けるSwarovski。地球と人に優しい輝きを放つSwarovskiのジュエリーを身につけて、より一層豊かな毎日を過ごしてみませんか。



（左から）Chroma ドロップピアス28,600円、Chroma ペンダント27,500円

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